にゃんこが喜ぶ家を作ろう!

猫と暮らそう!

猫はテリトリーの生き物と言われています。犬の場合は群れに属することで安心を得ていますが、猫の場合は群れに属したりせず、自分の活動範囲の中で捕食活動をする生き物だからです。もちろんイレギュラーもありますが・・・。

最近は完全室内飼育が推奨されていますが、これは猫のテリトリー感覚と事故率を下げるという観点から見ればごく自然な発想になります。とはいえ、猫にとって居心地のいい室内環境を意識してあげる必要があります。

動物園ではそれぞれの動物の行動特性を踏まえて心身ともに健康でいられるような環境作りを工夫していますが、これを「環境エンリッチメント」といいます。猫における環境エンリッチメントは次のような項目があげられます。

空間
広さや高さを活用します。ネコ科の生き物が自然の中で見張ったりするときは、高いところから周囲を観察したりしますので、そのような行動特性を考慮してあげます。
室内空間では、床壁天井に移動用の棚などを計画してあげたりします。

捕食
狩猟という行動特性が本来あるので疑似体験できるようにしてあげます。また、よろしくないものを食べてしまわないような配慮が必要です。
日常的な習慣としては、フードのあげ方や回数やフードの種類などを配慮してあげます。

認知
猫も脳がありますので刺激が必要になります。猫だって歳をとるとボケますので。
ボケ防止(認知症防止)には、周囲の観察行動のほか遊びが大切になります。おもちゃなどの種類や与え方を配慮してあげます。

感覚
猫にも五感があります。各器官の刺激を考えてあげます。視覚であれば、外を眺めることのできる窓があると良いでしょう。ただ、あまり刺激が多すぎるとストレスが高まりますので配慮が必要になります。

社会
猫はどちらかというと単独行動をする生き物ですが、社会性は必要になります。人やほかの猫や動物との触れ合いなどに配慮をしてあげます。

このような環境エンリッチメントは相互に作用することで効果が現れてきます。そして、猫にとっての居心地の良い(にゃんこが喜ぶ)環境のなかで、適度な刺激や運動量を確保することにより認知症などの病気を予防し老化を防いであげます。

 

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